小学校入学前の英語は、難しい勉強まで進める必要はありません。
結論から言うと、「英語を聞いても嫌がらない」「簡単な単語やあいさつをまねできる」くらいで十分です。
なぜなら、小学校入学前の子どもに大切なのは、英語を教科として覚えることではなく、英語に対する抵抗感を減らすことだからです。
例えば、次のような状態を目指せばOKです。
- HelloやThank youがなんとなくわかる
- 色や動物など身近な単語を聞いたことがある
- 英語の歌や動画を楽しめる
- 英語を聞いて「わからないから嫌」とならない
つまり、入学前の英語は「先取り」ではなく「耳慣れ」が中心です。まずは英語を楽しいものとして感じられる状態を作りましょう。
入学前に目指す英語レベルはどこまで?
入学前に目指す英語レベルは、「日常の中でよく使う英語に触れている」くらいが目安です。
英検や文法まで無理に進める必要はありません。
幼児期は集中力に波があり、机に向かう勉強を長く続けるのが難しいからです。
無理に覚えさせると、英語そのものが嫌いになることがあります。
具体的には、次の3つができれば十分です。
- 英語の歌を何曲か聞いたことがある
- 色、数字、動物、食べ物などの単語に触れている
- Hello、Good morning、I like~などをまねできる
もちろん、全部を完璧に言える必要はありません。聞いたことがあるだけでも大きな一歩です。
入学前は「正しく言えるか」よりも、「英語に楽しく触れた回数」を重視しましょう。
アルファベットは書けなくても大丈夫
小学校入学前の英語では、アルファベットを完璧に書けなくても問題ありません。
まずは「見たことがある」「歌で聞いたことがある」くらいで十分です。
幼児期の子どもにとって、アルファベットを書く作業は意外と難しいからです。

日本語のひらがなを書く練習と同じように、手先の発達も関係します。
おすすめの進め方は次の通りです。
手順①:ABCソングで音に慣れる
手順②:アルファベットカードで形を見る
手順③:Aはapple、Bはbananaのように単語と結びつける
手順④:興味が出たらなぞり書きをする
最初から大文字・小文字を全部書かせる必要はありません。
書くより先に、音と形に親しむことを優先しましょう。
英単語は身近なものから覚えればOK
英単語は、子どもの生活に近いものから触れるのがおすすめです。
結論として、最初は「家の中にあるもの」「子どもが好きなもの」だけで十分です。
身近な単語ほど子どもが意味をイメージしやすいからです。
意味がわからない言葉を暗記させるより、実物を見ながら英語を聞く方が自然に覚えやすくなります。
例えば、次のような単語です。
- 色:red、blue、yellow
- 数字:one、two、three
- 動物:dog、cat、rabbit
- 食べ物:apple、banana、milk
- 家の物:table、chair、door
ポイントは、単語帳のように覚えさせないことです。
りんごを食べる時に「appleだね」と言うだけでも十分です。生活の中に少し混ぜる方が、少ない労力で続けやすいです。
英語の勉強時間は1日5〜10分で十分
小学校入学前の英語は、1日5〜10分でも十分です。長時間やるより、短くても毎日触れる方が効果的です。
子どもは気分によって集中力が大きく変わるからです。
30分まとめて勉強させようとすると、親も子どもも疲れやすくなります。
おすすめは、生活の中に英語を入れる方法です。
- 朝に英語の歌を1曲流す
- お風呂で数字を英語で数える
- 寝る前に英語絵本を1ページ見る
- 食事中に色や食べ物の英語を言う
このようにすれば、「勉強しなさい」と言わなくても英語に触れられます。入学前は、時間よりも継続が大切です。親が頑張りすぎない仕組みにしましょう。
英語教材はたくさん買わなくていい
英語教材は、最初からたくさん買う必要はありません。まずは無料動画、英語の歌、簡単な絵本から始めれば十分です。
教材を増やしすぎると、何を使えばよいかわからなくなるからです。
親が迷うと、子どもも続けにくくなります。
最初に用意するなら、次の3つでOKです。
- 英語の歌を聞ける動画や音源
- 絵が多い英語絵本
- アルファベットカードや単語カード
大切なのは、教材の量ではなく使い方です。毎日違う教材を使うより、同じ歌や絵本を何度もくり返す方が子どもには合っています。まずは少ない教材を使い倒しましょう。
親が英語を話せなくても問題ない
親が英語を話せなくても、入学前の英語学習はできます。結論として、親が先生になる必要はありません。
入学前の英語は文法を説明する段階ではないからです。
英語の音を聞く、歌う、まねするだけなら、親の英語力が高くなくても十分に取り組めます。
親がやることは、主に次の3つです。
- 英語に触れる時間を作る
- 子どもが楽しんだら一緒に喜ぶ
- 間違えても細かく直しすぎない
例えば、子どもがappleを「アッポー」のように言っても、最初はそれで大丈夫です。発音を細かく直すより、「よく言えたね」と反応する方が続きます。親の役割は、英語を教えることより環境を作ることです。
やらなくていい英語学習もある
小学校入学前に、やらなくていい英語学習もあります。
特に、子どもが嫌がる勉強を無理に続ける必要はありません。
なぜなら、入学前に英語嫌いになると、その後の学習で損をしやすいからです。早く始めることより、嫌いにさせないことの方が大切です。
入学前に無理しなくてよいものは、次の通りです。
- 英文法の説明
- 英単語の大量暗記
- 長時間のプリント学習
- アルファベットの完璧な書き取り
- 英検対策だけを目的にした勉強
もちろん、子どもが楽しんでいるなら進めても構いません。しかし、親の不安だけで先取りしすぎるのは避けましょう。入学前は「楽しい」「聞いたことがある」を積み上げる時期です。
効率よく進めるなら家庭ルールを決める
少ない労力で英語を続けたいなら、家庭内で簡単なルールを決めるのがおすすめです。毎回やることを考えると、親の負担が増えるからです。
おすすめの流れは次の通りです。
手順①:毎日同じ時間に英語を入れる
手順②:使う教材を1〜2個に絞る
手順③:1回5〜10分で終わる
手順④:できた日だけカレンダーに印をつける
例えば、「朝食後に英語の歌を1曲」「寝る前に英語絵本を1ページ」と決めるだけでも十分です。
ポイントは、頑張る日を作らないことです。親が疲れている日でも続けられるくらい簡単にしましょう。英語学習は、気合いより仕組みで続ける方がうまくいきます。
小学校入学前の英語で一番大切なこと
小学校入学前の英語で一番大切なのは、英語を「勉強」ではなく「楽しい経験」にすることです。完璧に単語を覚えることではありません。
小学校以降の英語学習は長く続くからです。入学前に少し先取りできても、英語が嫌いになってしまえば意味が薄くなります。
目指す状態は、次のようなものです。
- 英語の音を聞いても嫌がらない
- 英語の歌や絵本を楽しめる
- 簡単な単語をまねできる
- 親子で無理なく続けられる
この4つができていれば、入学前の英語としては十分です。焦って難しい教材に進むより、子どもが笑顔で英語に触れる時間を増やしましょう。
まとめ:入学前の英語は「楽しく慣れる」だけで十分
小学校入学前の英語は、どこまでやるべきか迷いやすいです。
しかし、結論はシンプルです。入学前は、英語に楽しく慣れるところまでで十分です。
具体的には、次の内容を目安にしましょう。
- 英語の歌を聞く
- 簡単な単語に触れる
- あいさつをまねする
- アルファベットを見慣れる
- 1日5〜10分だけ続ける
反対に、文法、暗記、長時間学習、完璧な書き取りは急がなくて大丈夫です。
英語学習で大切なのは、早く難しいことをやることではありません。
子どもが「英語って楽しい」と思えることです。まずは家庭でできる小さな習慣から始めてみましょう。


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