学力を伸ばしたいなら、まず鍛えるべき力は「国語の読解力」。
なぜなら、読解力は国語だけでなく、算数・数学、理科、社会、英語など、ほぼすべての教科の土台になるからです。
たとえば、算数の文章問題が解けない子は、計算が苦手なのではなく、問題文の意味を正しく読み取れていない場合があります。
つまり、読解力が弱いと、
・問題文の意味がわからない
・何を聞かれているのかわからない
・選択肢の違いがわからない
・説明文を読んでも理解できない
・勉強しているのに点数につながらない
という状態になりやすいです。

この記事では、学力において国語が重要である理由を「読解力」に絞って5つ解説します。
学力において国語が重要である理由5選
結論から言うと、国語の読解力が重要な理由は、次の5つです。
・理由①:すべての教科の問題文を読む力になる
・理由②:先生や参考書の説明を理解しやすくなる
・理由③:文章問題に強くなる
・理由④:暗記ではなく理解で学べるようになる
・理由⑤:自分で勉強を進める力が身につく
国語は「国語のテストだけで使う教科」ではありません。
むしろ、他の教科を勉強する時に、ずっと使い続ける基本装備のようなものです。
では、1つずつわかりやすく解説します。
理由①:すべての教科の問題文を読む力になる
国語の読解力が重要な理由の1つ目は、すべての教科の問題文を読む力になるからです。
どの教科でも「問題文を読む」という作業が必ず発生します。
これはどうやっても避けては通れません、問題を紙面で答える以上『必ず発生します』
たとえば、算数や数学でも、いきなり計算だけをするわけではありません。
まずは、
・何を求めるのか
・どの数字を使うのか
・条件は何か
・答え方はどう指定されているのか
を読み取る必要があります。
ここで読み間違えると、計算力があっても正解できません。
たとえば「全部で何個ですか」と聞かれているのに、「残りはいくつですか」と読み違えれば、使う式そのものが変わります。
つまり、問題を解く前に、まず問題を正しく読む力が必要です。
国語の読解力は、全教科の入り口になります。
理由②:先生や参考書の説明を理解しやすくなる
国語の読解力が重要な理由の2つ目は、先生や参考書の説明を理解しやすくなるからです。
なぜなら、勉強は「説明を読んで理解すること」の連続だからです。
学校の授業でも、塾のテキストでも、参考書でも、必ず言葉による説明があります。
たとえば理科では、
・なぜ水は蒸発するのか
・電流はどのように流れるのか
・植物はどのように成長するのか
といった内容を、文章で理解する必要があります。
社会でも同じです。
歴史の流れや、地理の特徴、公民の制度などは、言葉のつながりを追って理解します。
読解力が弱いと、説明文を読んでも「結局、何が大事なの?」となりやすいです。
逆に読解力があると、文章の中から大事な部分を拾えます。
そのため、同じ参考書を読んでも、理解の速さに差が出ます。
理由③:文章問題に強くなる
国語の読解力が重要な理由の3つ目は、文章問題に強くなるからです。
なぜなら、文章問題は「計算力」や「知識」だけでなく、「状況を読み取る力」が必要だからです。
たとえば算数の文章問題では、次のような力が求められます。
・登場人物や物の数を整理する力
・何が増えたのか、減ったのかを読む力
・どの条件が関係あるのかを見抜く力
・最後に何を答えるのかを確認する力
これは、国語の読解とかなり近い力です。
文章問題が苦手な子は、式を立てる前の段階で止まっていることがあります。
つまり、計算ができないのではなく、問題の場面を頭の中で整理できていないのです。
この場合、計算練習だけを増やしても効果が薄いことがあります。
まずは、問題文を一文ずつ読み、何を聞かれているのかを確認する練習が必要です。
読解力が上がると、文章問題の見え方が変わります。
読解力が上がってくると作文力も上がってくると個人的には思っていますが、作文力にはついてはこちらの記事でも取り上げていますので、興味がある方はどうぞ。

理由④:暗記ではなく理解で学べるようになる
国語の読解力が重要な理由の4つ目は、暗記ではなく理解で学べるようになるからです。
読解力があると「言葉の意味」や「理由のつながり」をつかめます。
もちろん、勉強には暗記も必要です。
しかし、何でも丸暗記しようとすると、すぐに限界が来ます。
たとえば社会で歴史を学ぶ時も、年号だけを覚えるより、
・なぜその出来事が起きたのか
・その結果、何が変わったのか
・次の時代にどうつながったのか
を理解した方が、記憶に残りやすくなります。
理科でも同じです。
用語だけを覚えるより、「なぜそうなるのか」を理解した方が、応用問題に対応しやすくなります。

読解力がある子は、文章から理由や流れを読み取れます。
そのため、勉強が単なる暗記作業ではなくなります。
理解して覚える勉強に変わるため、学力が安定しやすくなります。
理由⑤:自分で勉強を進める力が身につく
国語の読解力が重要な理由の5つ目は、自分で勉強を進める力が身につくからです。
読解力があると、参考書や問題集を自分で読んで理解できるようになっていきます。
学年が上がるほど、先生や親がすべてを横で説明することは難しくなります。
そのため、最終的には自分で、
・教科書を読む
・参考書を読む
・解説を読む
・間違えた理由を確認する
・次に何を直すか考える
という作業が必要になります。
ここで読解力が弱いと、解説を読んでも理解できません。
すると、間違えた問題を直せず、同じミスをくり返してしまいます。
一方で、読解力があると、解説を読んで「なぜ間違えたのか」を自分で確認できます。
これはかなり大きな差です。
読解力は、自分で学ぶ力の土台になります。
読解力を伸ばすためにやるべきこと
読解力を伸ばすには、難しい本を無理に読む必要はありません。
まずは、短い文章を正確に読む練習から始めるのがおすすめです。
手順は次の通りです。
手順①:短い文章を読む
手順②:何について書かれているか確認する
手順③:大事な一文に線を引く
手順④:なぜそう言えるのかを説明する
手順⑤:自分の言葉で一文にまとめる
大切なのは、たくさん読むことだけではありません。
「正しく読めたか」を確認することです。
たとえば、説明文を読んだ後に「この文章は何を言いたいの?」と聞いてみます。
そこで答えられない場合、文字は追えていても、内容は理解できていない可能性があります。
読解力は、読む量と確認のセットで伸びます。
読解力を伸ばす時の注意点
読解力を伸ばす時は、いきなり難しい文章を読ませすぎないことが大切です。
難しすぎる文章は、読む前に嫌になります。
読解が苦手な子に、いきなり長い説明文や難しい小説を読ませても、効果が出にくいです。
まずは、
・短い文章
・身近なテーマの文章
・本人が少し興味を持てる文章
・設問が少ない問題
・解説がわかりやすい教材
から始める方が効率的です。
読解力は筋トレに近いです。
重すぎる負荷をかけるより、少し頑張れば読める文章を積み重ねる方が伸びやすいです。
「読めた」「わかった」という感覚を増やすことが、継続のコツです。
まとめ:国語の読解力は、全教科の学力を支える土台です
学力を伸ばすうえで、国語の読解力はとても重要です。
なぜなら、読解力は国語だけでなく、すべての教科に関係するからです。
今回紹介した理由は、次の5つです。
・理由①:すべての教科の問題文を読む力になる
・理由②:先生や参考書の説明を理解しやすくなる
・理由③:文章問題に強くなる
・理由④:暗記ではなく理解で学べるようになる
・理由⑤:自分で勉強を進める力が身につく
特に大切なのは、「国語が苦手=国語だけの問題」と考えないことです。
読解力が弱いと、他の教科でもつまずきやすくなります。
逆に、読解力が伸びると、問題文、解説、参考書、授業内容の理解が楽になります。
少ない労力で学力全体を伸ばしたいなら、まずは国語の読解力を鍛えるのがおすすめです。


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