英語の多読で大人が気を付けるべきポイントは、次の3つになります。
- 難しすぎる本を選ばないこと
- 辞書を引きすぎないこと
- 完璧に理解しようとしすぎないこと
大人の多読は「頑張りすぎないこと」がいちばん大事です。
理由は、多読は短期間で詰め込む勉強ではなく、英語に触れる量を増やして、少しずつ読める力を育てる方法だからです。
とくに大人のケースだと、学生の頃の勉強の癖が残っていて、「全部理解しないと意味がない」と考えがちです。
ですが、その考え方のままだと、読むこと自体が苦しくなります。
多読で成果を出したいなら、気合いよりも、続けやすさを優先するべきです。
この記事では、大人が多読で失敗しやすいポイントを3つに絞って、初心者にもわかりやすく解説します。
ポイント①:難しすぎる本を選ばない
多読では「少し簡単」と感じる本を選ぶべきです。
まずは続けることが第一と考える必要があり、難しすぎる本を選ぶと、読むたびに止まり、内容も楽しめず継続できなくなるからです。

英語を学習しようとする人なので、基本的に真面目な方が多いでししょう。
そうなってくると「せっかく読むならちゃんとした英語に触れたい」と考えやすいはずです。
その結果、いきなり小説の原書やニュース記事に挑戦してしまいます。
しかし、知らない単語だらけの本は、多読ではなく苦行になりやすいです。
たとえば、1ページ読むだけで何度も止まる本は、今の自分にはまだ早い可能性があります。
逆に、7割から8割くらい流れがわかる本なら、読み進めやすいです。
本選びで迷ったら、次を目安にしてください。
- 1ページごとに何度も止まらない
- わからない単語があっても大意は追える
- 読んでいて苦痛より安心感がある
- 「もう少し読みたい」と思える
多読では、背伸びよりも相性が大切です。難しい本を読むことより、読める本をたくさん読むことを優先しましょう。
ポイント②:辞書を引きすぎない
多読中は辞書を引きすぎないほうが効果的です。
なぜなら、辞書を引く回数が多すぎると、英文をかたまりで読む感覚が育たず、読む流れも切れてしまうからです。
もちろん、辞書が悪いわけではありません。
問題なのは、1文ごとに止まって調べる読み方です。
これを続けると、英語を読む時間より、単語を調べる時間のほうが長くなります。
すると、多読の良さである「大量に読む」ができなくなります。
たとえば、物語の中で“smile”がわからなくても、登場人物の表情や会話の流れから、何となく意味をつかめることがあります。
こういう推測の積み重ねが、多読では大切です。
辞書との付き合い方は、次のように考えると楽です。
- 重要そうでもない単語は飛ばす
- 同じ単語が何度も出るなら後で調べる
- 読書中ではなく、読後にまとめて確認する
- どうしても内容理解に必要な語だけ調べる
大人は「わからないまま進む」ことに不安を感じやすいです。
ですが、多読ではそれが普通です。全部調べるより、流れをつかむことを優先しましょう。
ポイント③:完璧に理解しようとしない
多読では100点の理解を目指さないことが大事になってきます。
完璧主義になると、読むスピードが落ち、楽しさが消え、結局続かなくなるからです。
大人の英語学習が止まりやすい理由のひとつは、「正確に読まなければならない」という思い込みです。
学校英語では、訳し方や文法の正確さが重視されます。
そのため、一文一文をきっちり理解しようとします。
が、多読ではそこを少し手放したほうがうまくいきます。
たとえば、映画を観るときも、細かいセリフを全部覚えなくても話は楽しめますよね。

多読もそれと似ています。大事なのは、場面の流れ、登場人物の気持ち、全体の意味です。
理解度の目安としては、次くらいで十分です。
- 何の話かはわかる
- だれが何をしたかは追える
- 途中に不明点があっても読める
- 読み終えて大まかな内容を説明できる
多読は、試験の読解ではありません。
完璧に読むことではなく、英語を自然に受け取る量を増やすことが目的です。
少し曖昧でも前に進む勇気が、結果的に上達を早めます。
大人が多読で失敗しやすい理由
多読で失敗しやすいケースってどんな形でしょうか?
私が思うに、それは能力不足ではなく、真面目すぎるせいで多読に失敗しやすいのではないかと思います。
仕事でも勉強でも「ちゃんとやる」習慣があるため、多読にもその姿勢を持ち込みやすい。
そうすると、以下のような失敗をしてしまうことが出てきます、ええ、私にも覚えがあります(-_-;)
- レベルの高い本から始める
- わからない単語を全部調べる
- ノートに細かくまとめようとする
- 文法的に正しい訳を作ろうとする
- 毎回成果を実感しようとする
これらは一見すると努力家の行動です。
ですが、多読では逆効果になりやすいです。多読は、負荷を下げて量をこなす学習法だからです。
つまり、大人に必要なのは、もっと頑張ることではありません。
頑張りすぎるのをやめることです。
手を抜くのではなく、続く形に調整することが大切です。
大人が多読を続けるための手順
多読は正しい順番で始めると続けやすいです。
なぜなら、最初から無理をしなければ、習慣化しやすく、途中で挫折しにくいからです。
実際の進め方は、次の流れがおすすめです。
- 手順①:やさしい本を1冊選ぶ
子ども向け、学習者向け、絵や会話が多い本から始めます。 - 手順②:毎日10分だけ読む
量より習慣を優先します。最初は短くて十分です。 - 手順③:辞書は最小限にする
まずは意味を推測しながら読み進めます。 - 手順④:つまらない本は途中でやめる
合わない本を無理に読む必要はありません。 - 手順⑤:読めた感覚を記録する
冊数、読んだ時間、楽しかった本を軽く残すと続きやすいです。
たとえば、毎日30分読もうとして失敗する人でも、10分なら続くことがあります。
多読は気合いの勝負ではありません。小さく始めて、自然に増やすことが成功の近道です。
まとめ:大人の多読は「頑張りすぎない」が正解
英語の多読で大人が気を付けるべきポイント三点は、次のとおりです。
- 難しすぎる本を選ばない
- 辞書を引きすぎない
- 完璧に理解しようとしない
結論として、大人の多読は「正しく楽をすること」が重要です。
多読は一気に伸ばす勉強ではなく、無理なく続けることで効いてくる学習法だからです。
しっかり勉強しようという方ほど、難しい本を選び、細かく調べ、完璧を目指してしまいがちです。
しかし残念ながら、それでは長く続かない可能性が高いです。
多読で成果を出したいなら、少し物足りないくらいの本を、気楽に、たくさん読むことが大切です。
まずは、今日からやさしい1冊を10分読むところから始めてみてください。
その小さな一歩が、大人の英語力をいちばん効率よく伸ばす入口になります。


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