シャドテンで英語上級者が教材を選ぶなら、まずは WPM160〜180 を基準にするのがおすすめです。
シャドテンの上級者向け教材はこのあたりの速度帯が中心であり、一般的なネイティブスピードにも近いからです。
シャドテン公式の体験談でも、WPM160〜180は「一般にネイティブ平均」と説明されています。
ただし、いきなりWPM180以上を選べばよいわけではありません。
上級者でも、基準は次のように考えると失敗しにくいです。
- WPM160:上級者の入口
- WPM170:上級者の標準ライン
- WPM180:かなり負荷の高い実践ライン
- WPM190〜200:達人レベル・仕上げ用
つまり、英語上級者は WPM170前後をメイン教材にして、余裕があればWPM180に挑戦する のが効率的です。
シャドテンのWPMとは?
シャドテンのWPMとは、1分間に話される英単語数のことです。

WPMは「Words Per Minute」の略です。たとえばWPM160なら、1分間に約160語の英語が流れるスピードという意味です。
なぜWPMが大事かというと、シャドーイングでは「速すぎる教材」を選ぶと学習効率が落ちるからです。
たとえば、英単語や英文の意味はわかるのに、音声についていけない場合があります。この状態で無理に続けると、次のような問題が起こります。
- 音をまねるだけで精一杯になる
- 発音やリズムを直す余裕がない
- 内容理解が追いつかない
- 添削を受けても改善点を消化しきれない
つまり、WPMは単なるスピード表示ではありません。
「今の自分が、どのくらいの負荷で練習できるか」を見るための目安です。
英語上級者はWPM160から始めるのが安全
英語上級者でも、シャドテンを始めるならWPM160から入るのが安全です。
シャドーイングはリスニング力だけでなく、発音、音声変化、リズム、息継ぎまで同時に処理する学習だからです。
TOEICで高得点を取れる人でも、英語音声を聞きながらすぐ後ろを追って発話するとなると、別の難しさがあります。
たとえば、普通のリスニングなら意味が取れる英文でも、シャドーイングでは次の点でつまずきます。
- 音の連結についていけない
- 弱く発音される単語を落とす
- 話者の抑揚を再現できない
- 口が音声の速さに追いつかない
そのため、最初からWPM180を選ぶより、WPM160で「正確にまねられるか」を確認した方が効率的です。
WPM160で余裕があれば、WPM170、WPM180と上げていけばOKです。
WPM170は上級者のメイン教材にしやすい
シャドテンで上級者が日常的に使うなら、WPM170前後がかなり使いやすい基準です。
WPM170は速すぎず遅すぎず、実践的な英語のスピードに近い速度。
WPM160だと少し余裕が出る人でも、WPM180になると急に難しく感じることがあります。
その中間にあるWPM170は、上級者が力を伸ばすにはちょうどよい負荷です。
具体的には、次のような人に向いています。
- WPM160では8割以上ついていける
- 英文の意味は大きく崩れずに理解できる
- 発音の指摘を受けても修正する余裕がある
- 毎日続けても疲れすぎない
上級者が「伸びる教材」を選ぶなら、背伸びしすぎないWPM170はかなり現実的です。
WPM180は挑戦用として使うのがおすすめ
WPM180は、上級者にとっても挑戦用の教材です。
WPM180になるとスピードだけでなく、話者ごとのクセや音の省略も強く感じやすくなるからです。
英語の音声は、単に速くなるだけではありません。速くなるほど、次のような変化が増えます。
- 単語同士がつながる
- 一部の音が弱くなる
- 文全体のリズムが速くなる
- 内容理解に使える時間が短くなる
そのため、WPM180を選ぶときは「聞き取れるか」だけで判断しない方がよいです。
目安は、次の3つです。
- 音声を聞いて内容が7割以上わかる
- スクリプトを見れば音の変化を追える
- シャドーイング後に発音修正できる余力がある
この3つを満たすなら、WPM180に挑戦して問題ありません。
逆に、音声についていくだけで終わるなら、WPM170に戻した方が伸びやすいです。
WPM190〜200は上級者でも無理に選ばなくていい
WPM190〜200は、上級者でも無理に選ぶ必要はありません。
このレベルは「上級者向け」というより、かなり高負荷な仕上げ用と考えた方が良いでしょう。
シャドテンの教材レベルについて紹介している複数の情報でも、WPM190〜200は上級者よりさらに上の「達人」レベルとして扱われています。
もちろん、WPM190〜200を使う価値はあります。
たとえば、次のような目的なら有効です。
- 海外会議の速い英語に慣れたい
- ネイティブ同士の会話に近づけたい
- 速いスピーチでも焦らない耳を作りたい
- WPM180がかなり楽になった
ただし、毎日のメイン教材にする必要はありません。
普段はWPM170〜180で丁寧に練習し、週に数回だけWPM190以上に挑戦するくらいが現実的です。
教材選びはWPMだけで決めない方がいい
シャドテンの教材選びでは、WPMだけで決めない方がいいです。
同じWPMでも教材の難しさは変わります。
たとえば、同じWPM170でも、次のような違いがあります。
- ビジネス英語か日常的な話題か
- アメリカ英語かイギリス英語か
- ナレーター音声か生のスピーチか
- 専門用語が多いか少ないか
- 話者の発音が聞き取りやすいか
つまり、WPM170だから簡単、WPM160だから楽、とは言い切れません。
特に上級者向け教材は、生のスピーチが増えます。生音声では、言い直し、間、息継ぎ、話者のクセも入ります。
そのため、教材を選ぶときは次の順番で見ると効率的です。
手順①:まずWPMを見る
手順②:次にテーマを見る
手順③:音声の聞き取りやすさを見る
手順④:1回試して負荷を確認する
手順⑤:難しすぎたら1段階下げる
この流れで選べば、無駄に難しい教材で消耗しにくくなります。
上級者向けのおすすめWPM診断
自分に合うWPMがわからない場合は、次の基準で選ぶとわかりやすいです。
まず、WPM160の教材を試します。
そのうえで、次のように判断しましょう。
- かなり余裕がある:WPM170へ
- ちょうどよい負荷:WPM160を継続
- 少しきつい:WPM150〜160で調整
- かなり苦しい:中級教材に戻す
次に、WPM170で同じように確認します。
WPM170で8割以上ついていけるなら、上級者の標準ラインに入っています。
さらに、WPM180を試して、内容理解と発話の両方が崩れなければ、かなり高いレベルです。
大事なのは、見栄で速い教材を選ばないことです。
シャドーイングは、速い音声に耐えるトレーニングではありません。正しい音を聞き、まねて、修正するトレーニングです。
まとめ:英語上級者はWPM170前後を基準にしよう
シャドテンで英語上級者が教材を選ぶなら、基準はWPM170前後でOKです。
なぜなら、WPM170は上級者にとって実践的で、なおかつ毎日続けやすい負荷だからです。
目安をまとめると、次の通りです。
- WPM160:上級者の入口
- WPM170:上級者の標準
- WPM180:挑戦用・実践用
- WPM190〜200:達人レベル
最初はWPM160で入り、余裕があればWPM170をメインにします。そして、WPM180を挑戦教材として使うのが効率的です。
シャドテンは公式ページでも、初級者向け・上級者向け・超上級者向けなど多くの教材が用意されていると紹介されています。シャドテン公式
上級者ほど、つい難しい教材を選びたくなります。
しかし、最短で伸ばすなら「少しきついけど続けられる教材」を選ぶことが大事です。
結論として、シャドテンの教材を選ぶ英語上級者は、まず WPM170前後 を基準にしましょう。そこから目的に合わせて、WPM160で精度を上げるか、WPM180以上で負荷を上げるのがベストです。


コメント