小学生に速読アプリは、必ずしも必要ではありません。
結論から言うと、速読アプリは「本を速く読ませる道具」ではなく、読むことに慣れるための補助道具として使うのがおすすめです。
小学生にとって大事なのは、読むスピードよりも、
・文章の意味がわかること
・知らない言葉を少しずつ増やすこと
・本や文章を読むことに苦手意識を持たないこと
・読んだ内容を自分の言葉で説明できること
だからです。
文部科学省も、読解力を支える要素として語彙力や読書活動の充実を重視しています。
つまり「速く読むこと」だけを伸ばしても、読解力そのものが伸びるとは限りません。
本記事では、小学生に速読アプリが必要かどうか、選び方、そしておすすめの使い方をわかりやすく解説します。
小学生に速読アプリは必須ではない
小学生に速読アプリは、必須ではありません。
なぜなら、読む力の土台は「速さ」よりも「理解」だからです。
文章を速く読めても、内容を覚えていなかったり、説明できなかったりすれば、学習にはつながりません。

たとえば、国語の文章を速く読み終えた子がいたとしても、登場人物の気持ちや筆者の意見を答えられなければ、読めたとは言いにくいです。
小学生の読書でまず大事なのは、次の3つです。
・文字を読むことに慣れる
・言葉の意味を理解する
・内容を自分なりに考える
つまり、速読アプリは「読む力を伸ばす主役」ではありません。
あくまで、読書や学習を助けるサポート役として考えましょう。
速読アプリが向いている小学生
速読アプリが向いているのは、読むことに慣れてきた子です。
文字を追うだけで精一杯の段階では、速さを意識すると内容理解が雑になりやすいので、まずは読解が先。
読解がきっちり出来たなら、速読を検討してもいいでしょう。
速読アプリが向いている子は、たとえば次のようなタイプです。
・本を読むのは嫌いではない
・文章を読むスピードが少し遅い
・問題文を読むのに時間がかかる
・読書量を少し増やしたい
・ゲーム感覚なら学習に取り組める
このような子なら、速読アプリが良い刺激になることがあります。
たとえば、短い文章を読んで簡単な問題に答える形式なら、読む練習として使いやすいです。
反対に、読書そのものが苦手な子には、いきなり速読アプリを使わせるより、興味のある本を一緒に選ぶ方が先です。
速読アプリが向いていない小学生
速読アプリが向いていない子もいます。
文章を読むことに強い苦手意識がある子には、無理に使わせない方がよいです。
なぜなら、速読アプリは「速く読む」ことを意識しやすいため、読むのが苦手な子にはプレッシャーになることがあるからです。
たとえば、次のような子は注意が必要です。
・音読でつまずくことが多い
・語彙が少なく、言葉の意味で止まりやすい
・文章を読むとすぐ疲れる
・読書を嫌がる
・点数やスピードを気にしすぎる
この場合、速読アプリを使う前に、読む負担を下げることが大切です。
たとえば、絵本、漫画、図鑑、短い物語などから始める方がよいです。
まずは「読めた」「わかった」「おもしろかった」という感覚を作りましょう。
小学生向け速読アプリの選び方
小学生向けの速読アプリは、速さだけで選ばないことが大切です。
読むスピードだけを測るアプリだと、内容理解がおろそかになる可能性があるからです。
選ぶときは、次のポイントを見ましょう。
・読んだ後に問題がある
・正答率を確認できる
・文章の難易度を選べる
・制限時間がきつすぎない
・子どもが一人でも操作しやすい
・広告や課金誘導が強すぎない
特に大事なのは、読解問題があるかどうかです。
速く読むだけではなく、読んだ内容を理解できているか確認できるアプリを選びましょう。

たとえば、文章を読んだ後に「誰が何をしたか」「なぜそうなったか」を答える形式なら、読解力の確認にも使えます。
おすすめの使い方①:1日5分だけ使う
速読アプリは、1日5分だけで十分です。
小学生にとって大切なのは長時間やることではなく、無理なく続けることだからです。
手順は、次のようにすると簡単です。
手順①:夕食前や宿題後など、使う時間を決める
手順②:1回5分だけ取り組む
手順③:終わったら正答率を見る
手順④:できた部分を親が一言ほめる
たとえば、「昨日より集中して読めたね」「正解が増えたね」と声をかけるだけでも、子どもは続けやすくなります。
反対に、「もっと速く読みなさい」と言うのはおすすめしません。
速読アプリは、親が管理しすぎると勉強感が強くなります。
短時間で終えるからこそ、習慣にしやすいです。
おすすめの使い方②:読んだ内容を一言で説明させる
速読アプリを使った後は、読んだ内容を一言で説明させましょう。
なぜなら、内容を説明できるかどうかで、本当に理解できているか確認できるからです。
やり方は簡単です。
手順①:アプリで短い文章を読む
手順②:問題に答える
手順③:親が「どんな話だった?」と聞く
手順④:子どもに一言で説明してもらう
たとえば、子どもが「犬が迷子になって、最後に家に帰る話」と言えれば、だいたいの内容はつかめています。
うまく説明できない場合も、責める必要はありません。
「誰が出てきた?」「最後はどうなった?」と聞けばOKです。
速読アプリを使う目的は、速く読むことではなく、読んだ内容を頭に残すことです。
おすすめの使い方③:紙の本や音読と組み合わせる
速読アプリだけで読解力を伸ばそうとしないことが大切です。
なぜなら、読む力はアプリだけでなく、紙の本、音読、会話、語彙の積み重ねで育つからです。
おすすめは、アプリと読書をセットにする方法です。
手順①:アプリを5分使う
手順②:短い本を5〜10分読む
手順③:好きだった場面を親子で話す
手順④:知らない言葉を1つだけ確認する
たとえば、速読アプリで読む練習をした後に、子どもが好きな図鑑や物語を読む流れにします。
すると、アプリが読書への準備運動になります。
また、音読もおすすめです。
声に出して読むと、文字を飛ばして読みにくくなります。読み間違いや意味の取り違えにも気づきやすくなります。
速読アプリを使うときの注意点
速読アプリを使うときは、スピードを追いすぎないようにしましょう。
小学生のうちに「速く読まなければいけない」と思い込むと、読書そのものが嫌いになることがあるからです。
注意点は、次の3つです。
・スピードだけをほめない
・正答率が下がったら難易度を下げる
・嫌がる日は無理にやらせない
特に、正答率が下がっているのに読むスピードだけ上がっている場合は注意です。
それは、読めているのではなく、文字を流しているだけかもしれません。
大切なのは、速さと理解のバランスです。
「速く読めたね」よりも、「内容まで覚えていてすごいね」と声をかけましょう。
その方が、読解力につながりやすいです。
まとめ:速読アプリは読書習慣の補助として使おう
小学生に速読アプリは、必須ではありません。
ただし、使い方を間違えなければ、読む練習の補助として役立ちます。
本記事の要点をまとめます。
・小学生に速読アプリは必須ではない
・読む速さより、内容理解が大切
・読書が苦手な子には無理に使わせない
・選ぶなら読解問題つきのアプリがおすすめ
・1日5分だけ使うと続けやすい
・読んだ内容を一言で説明させると効果的
・紙の本や音読と組み合わせるとよい
結論として、速読アプリは「速く読むための道具」ではなく、読むことに慣れるための道具として使いましょう。
小学生の読解力を伸ばす近道は、アプリを長時間やらせることではありません。
短い時間でも、楽しく読み、内容を理解し、自分の言葉で話すことです。


コメント