語写経とは、英語の文章をそのまま手で書き写す学習法です。
結論から言うと、英語写経には次の3つの効果があります。
・英語の語順に慣れる
・英単語や表現が記憶に残りやすくなる
・英語を書く力の土台ができる
なぜなら、英語をただ読むだけでなく、手を動かして一文ずつ確認するからです。
たとえば、英語の本や教科書を読んでいるだけだと、わかったつもりで流してしまうことがあります。しかし、書き写す場合は、単語の並びや前置詞、冠詞、時制などを細かく見ることになります。
この記事では、英語写経で得られる効果を3つに絞って、初心者にもわかりやすく解説します。
英語写経とは、英語をそのまま書き写す勉強法です
英語写経とは、英語の文章を見ながら、ノートや紙にそのまま書き写す勉強法です。
ポイントは、自己流で英作文するのではなく、正しい英文をそのまま写すことです。

なぜなら、初心者のうちは、自分で英文を作るよりも、まず正しい英文の形に慣れる方が大切だからです。
たとえば、次のような文章を書き写します。
・英語の教科書の本文
・英語絵本の短い文章
・英語音読用の教材
・簡単な英語ニュース
・英検やTOEICの例文
最初は、難しい文章を選ぶ必要はありません。
むしろ、少し簡単に感じる英文を選ぶ方が効果的です。英語写経の目的は、根性で長文を書くことではありません。正しい英文を、目と手を使って体に慣らすことです。
英語写経の効果①:英語の語順に慣れる
英語写経の一番大きな効果は、英語の語順に慣れることです。
英語は日本語と語順が大きく違います。
日本語は「私は、昨日、図書館で、本を読みました」のように、言葉の順番をある程度入れ替えても意味が通じます。
しかし、英語は語順がかなり大切です。
たとえば、次の英文を見てみましょう。
I read a book at the library yesterday.
この英文は、
・I
・read
・a book
・at the library
・yesterday
という順番で並んでいます。
英語写経をすると、この並びを何度も手で書くことになります。
結果、「英語は主語のあとに動詞が来るんだな」と、頭だけでなく感覚でもわかるようになります。
英語が苦手な人ほど、単語だけを覚えようとしがちです。
しかし、実際に英語を読む時も書く時も、単語の意味だけでは足りません。
大切なのは、単語がどの順番で並ぶかです。
英語写経を続けると、英語らしい順番に目が慣れてきます。
そのため、英文を読むスピードも少しずつ上がっていきます。
英語写経の効果②:英単語や表現が記憶に残りやすくなる
英語写経には、英単語や表現が記憶に残りやすくなる効果もあります。
見るだけの学習よりも、手を動かして書く方が記憶に残りやすいのです。
もちろん、書けば何でも覚えられるわけではありません。
しかし、目で見て、意味を確認して、手で書くことで、英語に触れる回数が増えます。
たとえば、次のような表現があります。
I’m looking forward to seeing you.
この文をただ読むだけだと、「ふーん」で終わるかもしれません。
しかし、書き写すと、
・I’m looking forward to
・seeing you
・to の後ろに seeing が来ている
という部分に気づきやすくなります。
英語写経では、単語をバラバラに覚えるのではなく、文の中で覚えられる点が大きなメリットです。
たとえば、「forward」だけを覚えるより、「I’m looking forward to ~」という形で覚えた方が、実際の会話や作文で使いやすくなります。
つまり、英語写経は単語帳だけでは覚えにくい「使える表現」を増やす勉強法です。
英語写経の効果③:英語を書く力の土台ができる
英語写経を続けると、英語を書く力の土台ができます。
正しい英文を何度も書き写すことで、英文の型が少しずつ頭に入ってきます。

英作文が苦手な人の多くは、何を書けばいいか以前に、「英文の形」がまだ身についていません。
たとえば、日本語で日記を書く時は、文の形をあまり意識しませんよね。
「今日は疲れた」
「仕事が忙しかった」
「明日は早く寝たい」
このように、自然に文を作れます。
しかし、英語ではそうはいきません。
・I was tired today.
・I was busy at work.
・I want to go to bed early tomorrow.
このような英文を作るには、英語の文の型を知っている必要があります。
英語写経では、こうした基本の型を何度も目にして、何度も書くことになります。その結果、自分で英語を書く時にも、「この形を使えばいいかも」と思えるようになります。
いきなり自由英作文をするのが難しい人ほど、まずは英語写経から始めると取り組みやすいです。
英語写経に向いている教材
英語写経に向いている教材は、自分にとって少し簡単な英文です。
難しすぎる英文を選ぶと、書き写すだけで疲れます(-_-;)
英語写経は、修行のように苦しむための勉強ではありません。続けることで効果が出る学習です。
初心者におすすめなのは、次のような教材です。
・中学英語レベルの例文集
・英語絵本
・英検5級〜3級レベルの英文
・短い英会話フレーズ集
・音声付きのやさしい英語教材
特におすすめなのは、音声付きの教材です。
なぜなら、書き写した後に音読もできるからです。英語写経だけでも効果はありますが、音読を組み合わせると、さらに英語のリズムが身につきやすくなります。
教材選びで迷ったら、次の基準で選ぶと失敗しにくいです。
・1文が短い
・意味がだいたいわかる
・音声がある
・自分が少し興味を持てる
・毎日続けても苦にならない
難しい教材より、続けられる教材を選びましょう。
英語写経のやり方
英語写経は、正しい手順で行うと効果が出やすくなります。
ただ何となく書き写すだけだと、作業になってしまいがち。
大切なのは、英文の意味と形を確認しながら書くことです。
おすすめの手順は次の通りです。
手順①:短い英文を選ぶ
まずは、3〜5文くらいの短い英文を選びます。
長文を選ぶ必要はありません。初心者の場合、最初から長い英文を書くと疲れます。続けることを優先するなら、短い英文で十分です。
たとえば、英語絵本の1ページや、英会話フレーズを5文だけ書く形で問題ありません。
手順②:意味を確認する
次に、英文の意味を確認します。
意味がわからないまま書き写しても、効果は半減します。完璧に文法を説明できなくても大丈夫です。
最低限、
・誰が
・何をしたのか
・いつ、どこで、どうしたのか
がわかればOKです。
手順③:声に出しながら書き写す
英文を書き写す時は、できれば小さな声で読みながら書きましょう。
なぜなら、目と手だけでなく、口と耳も使えるからです。英語学習では、使う感覚が多いほど記憶に残りやすくなります。
声が出せない環境なら、心の中で読むだけでも大丈夫です。
手順④:最後にもう一度読む
書き終えたら、最後にもう一度英文を読みます。
ここで大切なのは、書いて終わりにしないことです。最後に読むことで、「書いた英文」をもう一度頭に入れられます。
余裕があれば、日本語訳を見ずに意味を思い出してみましょう。
英語写経を続けるコツ
英語写経を続けるコツは、量を少なくすることです。
理由は、最初から頑張りすぎるとすぐに面倒になるからです。
英語学習で大切なのは、一日で大量にやることではありません。少ない量でも、続けることです。
初心者なら、次のくらいで十分です。
・1日3文だけ書く
・時間は5〜10分にする
・難しい文法分析はしない
・きれいな字で書こうとしすぎない
・毎日できなくても気にしない
特に大事なのは、「完璧にやろうとしないこと」です。
英語写経は、ノートを美しく作るための勉強ではありません。英語の語順や表現に慣れるための勉強です。
そのため、多少字が雑でも問題ありません。1日できない日があっても問題ありません。
大切なのは、また再開することです。
英語写経でやってはいけないNG行動
英語写経でやってはいけないのは、意味を考えずにただ書き写すことです。
それでは英語学習ではなく、単なる手作業になってしまうからです。
もちろん、まったく効果がないわけではありません。しかし、効率はかなり下がります。
特に注意したいNG行動は、次の3つです。
・意味を確認せずに書く
・難しすぎる英文を選ぶ
・長時間やりすぎる
たとえば、知らない単語だらけの英語ニュースを1ページ丸ごと書き写しても、初心者には負担が大きすぎます。途中で疲れて、「英語写経はつまらない」と感じてしまう可能性があります。
英語写経は、苦しい勉強にする必要はありません。
「少し簡単な英文を、少しだけ丁寧に書く」
これくらいの感覚で始める方が、結果的に長く続きます。
まとめ:英語写経は、英語の基礎を固めたい人におすすめです
英語写経は、英語初心者におすすめできる学習法です。
正しい英文を書き写すことで、英語の語順、単語、表現、文の型に自然と触れられる、という特徴があります。
英語写経で得られる主な効果は、次の3つです。
・英語の語順に慣れる
・英単語や表現が記憶に残りやすくなる
・英語を書く力の土台ができる
ただし、やり方を間違えると、ただの作業になってしまいます。
効果を出すためには、
・短い英文を選ぶ
・意味を確認する
・声に出しながら書く
・最後にもう一度読む
・毎日少しだけ続ける
という流れがおすすめです。
英語写経は、派手な勉強法ではありません。しかし、英語の基礎をじっくり作るには、とても相性の良い方法です。
まずは1日3文だけで大丈夫です。
短い英文を書き写すところから、気軽に始めてみましょう。


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